SENBEI's 日々これ安穏

Zeissのオールドレンズ その10  とりあえずの総括 on EOS 5D Mark II  

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 さて、5D Mark IIにM42マウントアダプターでCarl Zeiss Jenaの古玉をくっつけての試し撮りシリーズも一通りの撮影を終えていよいよ今日で最終回。思えば回が進むごとにレンズに対する考察が進んで(笑)内容が濃~くなって来た(?)ような気がします。(^^;) で、専門性と格調が高くなるにつれて(爆)、話題についてこられない人が急増中。おかげで若干2名様以外のフツーのお客さんから全くと言っていいほど記事の内容についてコメントのつかないコアなブログになっております。(大爆笑)



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っていうか、たぶん話題が片寄りすぎてて、ドン引きされてるだけのような気がしますけど。(←正解)









 Biotar、Pancolar、Flektogonを5D Mark IIにマウントしての試し撮りをしてのとりあえずの総括ですので、ここでは撮影してみての三本に共通する私の印象やら何やらを。(^^;)
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 え~、私が今まで写真に必要なファクターとして大切だと考えてきたものに「構図」や「ピント」があります。ところが今回、全てがマニュアル操作になるオールドレンズの試し撮りをしている中で、これらが本当に写真にとって大切なものなのかどうかをあらためて考えさせられました。極論すれば「構図が美しい」「ピントがちゃんと合っている」ということは写真表現にとってはほんの些細なことじゃないのかと…。(^^;)
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 「photo-」は「光の」、「-graph」は「かかれたもの」。直訳するとphotographは「光の画」となります。写真とは、光が描かれたもの。そう考えると、写真の本質は“存在する光をどのように描くのか”にあると言えるとどこかのサイトにも書いてましたが、光をCCDに取り込む窓であるレンズにとって、AFのスピード、ピントの正確さを追求することも大切(もちろんそれがないと撮れない表現があることは重々承知)ですが、ピンボケ写真にするとそこに写ってる「形」の持つ意味から観る人の目が解放されて、そのレンズを通してしか得られない独特な「色調」や「雰囲気」などの要素のみが際だって立ち現れるんじゃないかと思います。とにかくAFの呪縛から解き放たれた写真の何と自由奔放なことよ。(^^)
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 ところでZeissのレンズに共通の魅力的な特徴の一つが「グルグルボケ」。今回はグルグルボケが撮影中に出る度に喜んでました。(^^;)
 特にBiotarは非点収差が大きく、絞り開放で撮影すると、距離によっては像が円周状に回るグルグルボケが他のZeissより強烈に発生すると聞いていたのです(実はこれがこのレンズ購入の強い原動力だったりして)が、今回の撮り比べではどのレンズでももグルグルボケがかなり強烈に発生して、Biotarだけが特にすごいとは思えませんでした。デジタル機だとレンズの個性は画像エンジンによってかなり補正されてしまうので、本当は銀塩で撮ってみないと違いが明確に出ないんでしょうね。
 グルグルボケは手前の被写体に焦点が合ってて、バックまでが2mくらい、バックが乱反射してキラキラしてると発生率が高い…ならばそういう場所をピントを前にずらして撮ったらどうだ?というわけで一枚だけBiotarでわざと発生させたグルグルボケ写真を貼っておきますね。(笑)

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 最後にパンフォーカスについて…絞ったときの被写界深度の深さはZeissのレンズに共通するのかもしれませんが、特にFlektogonは定評があります。これは試してみてかなり驚愕でした。何しろちょいと絞りリングを回すだけで見事にパンフォーカス!開放は激浅ピント、F8あたりは非常にシャープ。
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 で、F11以上ではほとんどどこにでもピントが合う状態…ここまで簡単に被写界深度を変化させられることに驚きを隠せません。
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Zeissのオールドレンズシリーズに長らくおつきあい下さいましてありがとうございました。これにて一巻の終わり。m(_ _)m
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by senbei-s | 2010-12-17 22:32 | Zeiss M42